過去ログ - 佐々木千枝「ビター&スウィートシックスティーン」
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1: ◆ohd.LsER4s[sage saga]
2016/06/07(火) 22:01:06.25 ID:QLtz83v8o

十六、というのは何ともないようでいて、女の子にとってはちょっと特別な数字。


何か、特別な約束をした訳じゃない。特別な関係になれた訳でもない。

だけども私が……私と一緒に歩んでくれた日々は、本当にかけがえのない、大切なもの。


――臆病で、何もできないと思っていた。

ちっぽけな自分が少しだけ嫌いで、だけどどうしようもできなくて。

それでも、なけなしの勇気を出して踏みしめた新しい世界には、……とても優しく手を取ってくれる人がいた。

一歩ずつ、一歩ずつ。焦ったり、迷ったりすることもあったけれど。

精一杯、少しずつ前へ。


だから十六、というのは、本当に何でもない数字。

ただちょっとだけ、また少し……大人になれた、その証。


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2: ◆ohd.LsER4s[sage saga]
2016/06/07(火) 22:02:50.14 ID:QLtz83v8o

「スウィートシックスティーンって、知ってますか」


イチゴのたっぷり入ったショートケーキを頬張りながら、隣に座るありすちゃんはふと思いついたようにつぶやく。
以下略



3: ◆ohd.LsER4s[sage saga]
2016/06/07(火) 22:03:55.62 ID:QLtz83v8o

「……最近だと本来の意味合いは薄いみたいですけど、でも友人同士でお祝いのパーティをしたりとかというのは未だに一般的みたいです」


ありすちゃんの返答に、明後日の方へと向かい始めていた意識が戻ってくる。
以下略



4: ◆ohd.LsER4s[sage saga]
2016/06/07(火) 22:06:01.34 ID:QLtz83v8o

「ふふ、でもありすちゃんのスウィートシックスティーンはもうすぐ終わっちゃいますね?」

「わ、私もまだ一月以上はありますからね!」

以下略



5: ◆ohd.LsER4s[sage saga]
2016/06/07(火) 22:07:56.87 ID:QLtz83v8o

「そういえば私、昔ね? 誕生日プレゼントはお仕事が欲しいって、プロデューサーさんに言ったことあるんです」

「……それは、その。中々ブラックな感じですが、どういう意図なんでしょう?」

以下略



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