過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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544: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/29(水) 03:37:46.37 ID:8hwFcwIyO
真姫「は?どう、って…」

ツバサ「あなたの言うトップアイドルであるA-RISEの私と、ただの西木野真姫さんが、どういう訳か同じ部屋にいること」

ツバサ「この状況、あなたはどう思う?」

真姫「それは…」

真姫(さっきも、ツバサの裸体を目撃してしまった時に考えていたように…)

真姫「…私が、こんなところにいていいものか、なんて考えるわね」

ツバサ「…そうよね」

真姫「な、なんなのよ?何が言いたいの?」

ツバサ「あぁ…ごめんね。でも、例えば…私じゃなくて、うん…希といっしょなら、そう考えはしないわけでしょう?」

真姫「え、えぇ…そう、仲間…だし。毎晩一緒にいるわけだし」

ツバサ「よね?…私は、今日…あなたを友達、仲間として扱ってきたわけだけど…それでもあなたは、私たちに多少の抵抗があるんでしょ?」

ツバサ「どこか近寄りがたいものだって、感じてるのよね?」

真姫「えぇまぁ…それが?」

ツバサ「…私はそれが、嫌なの」

真姫「はっ?」

ツバサ「私はA-RISEになるまで、この2年間努力して、A-RISEになってラブライブで優勝して、トップアイドルとしてみんなからの注目を集めるようになって」

ツバサ「そして、そのせいで」

ツバサ「…綺羅ツバサを、失ってしまった気がするの」

真姫「失っ…た?」

ツバサ「A-RISEじゃない、ただのツバサ。もしくは別のツバサ。例えば…作曲家。作曲家、綺羅ツバサ」

ツバサ「何にも囚われず、自分の好きなように作った歌を発信したい。もしくは、誰かに依頼されて曲を作りたい」

ツバサ「何度かA-RISEのための歌も書こう、それを歌おう、なんて考えもした。けどね、私は…不出来な方だから」

ツバサ「これ以上の重荷が増えたら、今度こそ私は二人の足を引っ張ってしまうかもしれない。それが怖くて…できなかった」

ツバサ「A-RISEという重責に囚われない、作曲家としてだけの私に、なる未来も欲しかった」

真姫「…」

ツバサ「あと、もしくは…歌手。ダンスをしない、歌だけで勝負をする歌手の綺羅ツバサ」

真姫「で、でもそれは自分で跳ね除けたんでしょう?アイドルになりたいから、って」

ツバサ「えぇ、そう。アイドルになるためにはアイドルに本気にならなくちゃ、って思ったから」

ツバサ「でもいざA-RISEになって、アイドルとして日本一になったら…今度はね」

ツバサ「アイドルじゃない選択肢が、私は欲しくなったの」

真姫「選択肢…?」

ツバサ「もし、私がアイドル…A-RISEじゃなくて、作曲者だったら。歌手だったら。それとも、そのどちらともだったら」

ツバサ「それ以外にも…例えば私がアイドル応援部で、今年のA-RISEを応援する立場だったら。C☆cuteになって、A-RISEに立ち向かうことができたなら」

ツバサ「誰にも名前を知られず、自由に秋葉原を歩くことができたなら。急に呼んだ女の子とこうして、何のしがらみもなく話すことができたなら」

ツバサ「そんな、様々な『もしも』を考えてしまう。それが欲しくて、たまらなくなってしまう」

ツバサ「一つの道しか選べない人生を、悲観してしまうの」

真姫「そんな…」


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