過去ログ - 美優 「ハナムケのメロディー」
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24:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 00:59:11.21 ID:sf9XWsg90
「……」

「お待たせしました。やっぱり5箱なんてあっという間ですね」

「はい。おかげさまで、だいぶ部屋がすっきりしました。余計なものがなくなったので、とってもいい気持ちです」
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 00:59:49.14 ID:sf9XWsg90
「だって。もう遠慮するような間じゃないですから」

「ホントに。遠慮せず、ついて来いって言ったら少しはましだったんですけどね」

「……なんで、勝手に行っちゃったんですかね?」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:00:33.86 ID:sf9XWsg90
「あれ、おっ、おかしいですね。うまくしゃべぇ、しゃべれないです。変だな。さっきまでだいじ、大丈夫だっぁのに」

「わたし、だいじょぉぶで、彼がいなくても、だぃょうぶで、あんなひぉ、あんぁ、ひどい、ひどいぃ、やさしぃ、彼と」

「彼とっ、いっしょにぃ、ず、ずっとぉ、だいぃらいぃ、大好きっ、なのにっ、置いてっ、待ってたぁ、ひどいっ、思い出っ、もっとぉ」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:01:18.91 ID:sf9XWsg90
「あぅ、うわぁ、おさけぇ、のみにぃ、うぁぁ、あとでぇぇ、だいすきぃ、あぁぁぁ、わたしぃ、Pさん、いなぅても」

「Pさん、いなくても、あ、あ、Pさん、なんぇ、なんで、Pさん、いなくぁるのぉぉ」

「うぁぁ、Pさん、いなぃ、どこ、あぁああああぁ、どうしてぇぇぇ、なんでいっちゃうのぉぉぉ!」
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:01:51.92 ID:sf9XWsg90
意味不明な言葉ばかりを発ながら、ずっと我慢していたちっぽけなプライドが、8年間の思い出とともに崩れていった。

楓さん、本当にごめんなさい。

もうちょっとだけ、私のわがままに、付き合ってください。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:02:28.61 ID:sf9XWsg90



「楓さん、皆様、この度は本当にご迷惑をお掛け致しました」

以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:03:18.05 ID:sf9XWsg90
−−あのあと。

私の様子が尋常じゃないことに気づいた楓さんが、電話しながら瑞樹さんにメッセージを入れて。

一緒にいた早苗さんと(飲んでいたらしい。楓さんと電話した時はまだ日が落ちていなかったはずなのに)3人で迎えに来てもらった。
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:03:50.10 ID:sf9XWsg90
ひとしきり泣いて、落ち着く頃にはもう夜になってしまっていた。

もう大丈夫、という私に「まだまだ大人の時間は始まったばかりよ!」と瑞樹さんが切り出し、あれよあれよという間に外に連れだされた。

辿り着いた場所は、楓さんから言っていた日本酒と煮物が美味しいお店。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:04:42.27 ID:sf9XWsg90
騒がしく文句を言いながら、ちゃんと席に着いてくれる二人。

「すいません、何やら巻き込んでしまって」

「何言ってるんですか美優さん☆ はぁとはいつだって恋する乙女の味方だゾ☆」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:05:22.09 ID:sf9XWsg90
「さぁ! みんな揃ったところで早速始めるわよ! 今日は朝まで、無礼講でガンガン騒いじゃうんだから!」

グラスが到着した瞬間、瑞樹さんが立ち上がり、号令を掛ける。

流石は元アナウンサー。こういうのは得意なのだろう。
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2016/06/15(水) 01:06:02.53 ID:sf9XWsg90
「さぁ、この中から一番の裏切り者はいつ出てくるのか……くっくっく、楽しみねぇ」

「な、ナナはJKだから大丈夫ですし! 確かにそろそろお母さんからの視線が痛いですが……」

「そうですねぇ。温泉とお酒にいくらでも付き合ってくれる人がいたら、私もとっぷり浸かっちゃうかもしれませんね」
以下略



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