過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―4―
1- 20
967: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/12/24(土) 12:47:07.72 ID:S6YpyFGu0
 足の速さなら負ける気はなかった。
 みるみる距離は狭まっていく。あと数歩というところでピエリの方がバテ始め、その肩に手が触れた。

「うーーっ、掴まっちゃったの」
「ええ、捕まえたわよ。それ!!!」
「わふっ、これ……なんなの?」

 首に巻かれたそれを見てピエリは目をぱちくりさせる。ルーナは明後日の方角を見ながら、顔を少し赤らめた。

「誕生日プレゼントよ。まぁ、まだ出来上がってないから。その、家に帰るまでお試しっていうことで、ほら、雪降ってきたし……」

 白と灰色、あべこべ模様の長いそれをピエリは不思議そうに眺めて、そして垂れている片方を手にするとルーナの首にも掛けた。

「ちょっと、なに?」
「ルーナもつけるの。こうすればとってもあったかいの」
「ちょっと、これはあんたへのプレゼントなんだから」
「ピエリのプレゼントなら、ピエリが好きに使わせてもらうの。だからルーナも一緒に巻かれるのよ。これであったかいでしょ?」

 押し切られる形で首にマフラーが巻かれ二人の距離が更に近くなると、ルーナの顔は真っ赤に燃えた。

「ふふっ、ルーナのお顔真っ赤なの。お顔でスリスリしてあげるの」
「ふにゃっ、やめ、ちょ、はずかしいっ、んだから、もうっ……」

 猫のように頬ずりをするピエリに何を言っても聞かないと諦めて、ルーナはゆっくりと足を進め始める。目と鼻の先にあるピエリ、マフラーで繋がった互いの体はさらに寄り添うように腕を絡め合う。いずれこれも解かれていくけど、今はここで繋げていることが重要だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1060.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice