過去ログ - 奏 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんでしょ?」
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◆4C4xQZIWw7k3
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2016/07/07(木) 13:31:15.21 ID:JzAJgkPCo
人はみな、何かを求め、さ迷っている。
それは人生を捧げたいと思える無邪気な女神かもしれないし、狭い世界を壊してくれるイカれた鬼っ子かもしれない。
一生見つけられないかもしれない。
もしかしたら勘違いかもしれない。
以下略
94
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:31:48.47 ID:JzAJgkPCo
「………」
プロデューサーが無言のままに手渡したもの。
以下略
95
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:32:23.71 ID:JzAJgkPCo
「ええ、いいわ! いいわよ! 穿けって言うんでしょ?! 穿いてやるわよ……! その代わり、ちゃんと、見てなさいよ?!」
半場自棄である。
緩んだネクタイを取り去り、流れで制服の上下を脱ぐ奏。
以下略
96
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:33:08.86 ID:JzAJgkPCo
武士なりに、考えてのことだった。
キスしても意識を失わなくなったとはいえ、失禁は避けられない。
それ故に奏は、心のどこかで赤子を作ることに負い目を感じているのではと。
ならば、その負い目を払いたい。
以下略
97
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:33:38.48 ID:JzAJgkPCo
「…………」
そして、武士は床の間に飾りし、一本の脇差しを手にする。
以下略
98
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:34:25.85 ID:JzAJgkPCo
「はぁ、はぁ……。 あなた……いま、何をしようとしたかわかってるの……?」
「………」
以下略
99
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:35:01.90 ID:JzAJgkPCo
「………」
「馬鹿よ……ほんとに大馬鹿よ。 武士失格とでも言いたかったの? それこそ、武士失格よ……。 いい機会だから、ここではっきりさせておくわ」
以下略
100
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:35:42.34 ID:JzAJgkPCo
「あなたは私のプロデューサーなのよ……!」
「………!」
武士が喋らないのは怖いからだ。
以下略
101
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:36:19.77 ID:JzAJgkPCo
つい常日頃から唇に出さぬよう閉じていた言葉が漏れてしまった。
先程まで潤んでいたはずの奏の双眸が、雷撃呪文連打直前の天才魔物使いじみたでろでろとした闇を纏っている。
取り繕うため、プロデューサーは奏を抱き返し、全力で目を逸らす。
以下略
102
:
◆4C4xQZIWw7k3
[saga]
2016/07/07(木) 13:36:51.91 ID:JzAJgkPCo
「奏のプロデューサー兼、武士だ」
「なぁにそれ……ふふっ」
以下略
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