27:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:39:05.39 ID:4Q6l07Joo
梯子を戻してやっても彼女はなぜか下りてこなかった。
「腰が抜けちゃって……」
28:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:39:32.34 ID:4Q6l07Joo
少女の近くまで行くと、彼女はひどく震えてた。
「ウィギーちゃんが降りられなくなってたから助けようと思ったら……」
29:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:39:58.40 ID:4Q6l07Joo
その時彼はふと気づいた。
やっぱり彼女は笑ってる。
「なんで嬉しそうなんだ」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:40:26.54 ID:4Q6l07Joo
ウィギーが死んだ。
突然のことだった。
その日彼は起きるのが遅れた。
31:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:40:56.60 ID:4Q6l07Joo
少女に無理やり手伝わされて、二人で一緒にお墓を作った。
「ウィギーちゃん、天国でも元気でね」
32:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:41:23.58 ID:4Q6l07Joo
それからしばらく彼女は静かになった。
相変わらず笑っていたけれど、それでもどこか元気がなかった。
33:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:41:53.40 ID:4Q6l07Joo
村の住人が死んだ。
これは突然の事ではなかった。
その人は前から少し風邪っぽくて、治んないねえと笑っていたら突然悪化、数日も経たないうちに死んでしまったのだった。
34:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:42:19.33 ID:4Q6l07Joo
村長の家から明るい声が消えて数日が経った。
彼はイライラと家の椅子に座ってた。
あまりにイライラしていたので、その揺れで椅子がカタカタ鳴った。
35:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:42:45.89 ID:4Q6l07Joo
ある日彼は村長に呼ばれた。
娘に会ってほしいという。
彼は無言で部屋に入った。
36:名無しNIPPER[saga]
2016/06/30(木) 23:43:26.80 ID:4Q6l07Joo
「友だちに会うのは久しぶり。お医者さん以外は誰も入っちゃダメだから」
「……」
「怒りんぼさん、元気だった?」
64Res/22.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。