26: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/07/01(金) 00:29:34.91 ID:PfRiXHRX0
私自身、アイドルとして活動する事が楽しかった。仲間とライブをするのが楽しかった。彼と一緒に歩んでいくのが楽しかった。
それは偽りのない本当の気持ちだけれど、それはいつも、私の為ではなくて、ファンという他の『誰か』の為だったこともまた事実で。
「それは……アイドルだから」
「ええ、わかってる」
「……」
「わかってるの。けれどね、それでも……『誰か』の為にアイドルをしている『私』は、一体何なんだろうって思ったら、ね」
胸に巣食ってしまったのは、猛烈な孤独感。思わず、誰かに寄りかかってしまいたくなるほどの。
けれど本当に、それを彼に言うつもりは無かった。ただ、寂しさを紛らわせれば、それでいいと思っていた。
でも、私は結局こうして喋ってしまっている。
何故なら。
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