過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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11: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:45:16.86 ID:80yP8BrP0
「やっと会えた! 陽炎でーす!」
「こんにちは、陽炎さん。……今日でしたね」

 元気に執務室に(ノックせずに)入ってきた陽炎を、提督は穏やかな声で迎える。今までは日常だったこの挨拶も、これが最後だ。

「陽炎さんは……PMSCでしたか」
「うん、そういうことに……、じゃなかった、そうです!」

 提督は真実を知っている。
 陽炎は書類上も実際上も軍を退役するが、実は秘密任務に就いているのだ。彼女らが所属するPMSCはそのカバーにすぎない。
 任務の内容は、深海棲艦を軍事利用する勢力の調査と殲滅だ。
 海に囲まれたこの国では深海棲艦の被害も大きかった。
 しかし、海に面していない内地に存在するさほど被害を受けていない国もまた、あった。
 そういった場所では、深海棲艦を制御するための技術の研究も積極的に行われている。もちろん、公にはなっていない情報だ。その背景には戦後も存在し続ける、艦娘に対抗する兵器を求める想いもあった。
 制御された、あるいは暴走する深海棲艦に対抗できる戦力は艦娘だけだ。多くの選ばれた艦娘たちは極秘裏にこの事実を知らされ、そのうちのほとんどがいつ終わるとも知れない戦いへ、自ら向かうことを志願した。
 陽炎と不知火も、その中の二人だ。


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