過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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140: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:27:48.26 ID:WjS2YlCB0
 歩みを進めるうちに、ついに廊下の突き当たりに、大きな両開きの扉が見えた。
 近くに誰かがいる気配はない。

「ここか……」

 分厚い金属製の無骨な扉は、赤黒い錆のような色で覆われている。
 装甲された廊下と比べて見ても、少し浮いた印象があった。
 近づくに連れ、どうやら暗い赤の地色の上に、黒で精緻な柄をつけたものだとわかる。

「……妙な装飾だな」
「秩序だっているような、そうでもないような……」

 黒の柄は、時に整然と並び、時に無秩序に形を取ることなく、ある部分では何重もの円を描いている。
 そこで親潮は、その柄の中に特に太い線があることに気づいた。そして、その線は繋がり、曲がり、形を成している。
 こう読めた。

『生還第一!』

「……初月、これは文字です」
「ん……? 本当だ!」

 二人が扉にかけよってみれば、そこにあった柄と見えたものは、直径が一ミリ程度の、しかし確かな文字のつらなりだとわかる。
 ごく細い、筆の毛数本で書いたような細い線の文字で、膨大な文が赤い扉に書き連ねられていたのだった。


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