過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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29: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:24:20.48 ID:WUg/S8Lr0
「止めないで初月」

 親潮は吹雪をにらみつけたまま、怒りのこもった声を出す。

「いや、しかし……」
「私達が言わなければ、誰も言わないでしょう!」

 提督だけではない。他の鎮守府に残っていたわずかな艦娘たち。彼女らもまた、吹雪の態度に何を言うこともなく受け入れている。
 たまりかねた親潮は直接、他の艦娘と提督に訴えてもみたが、のらりくらりとかわされるばかりだ(と、彼女には見えたが、実際には提督と艦娘たちはものすごく困っていた)。
 そんな状況で、初月は早々に期待と現実に折り合いをつけることにした。
 親潮にはできなかった。いや、しようとも思わなかったのだ。初月にもそれはわかっていたが、どうすることもできずに今の状況へと至ったわけだ。
 そんな二人の前で、吹雪は顔を嘲笑の形に歪めて見せる。

「深海棲艦もいない世の中で、何を張り切っているんですか。カワイイですね」
「いくらあなたが2年前の戦いの英雄だったとしても……! いえ、だからこそ、その態……っ」

 親潮の言葉は途中で切られた。吹雪が机と椅子を蹴るようにして立ち上がったからだ。

「私にアヤをつけよう、って言うんですか」



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