過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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36: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:43:38.19 ID:WUg/S8Lr0

「教育担当として《お願い》します。明後日のヒトキューマルマル。夜の7時に、二人とも私の部屋に来てください。予定は空いてますよね?」

 二人は必死で何度も頷いた。否の態度を一瞬でも取ったら、何をされるかわからない……。
 そんな二人の内心がわからないかのように、もちろんわかっているのだが、吹雪は安心したように手を打ち合わせた。

「よかったあ。でも、忘れても迎えに行くから安心してね。万がいち予定が入っちゃったら、秘書艦さんに言ってキャンセルしてもらいます」

 吹雪はうれしそうに越権行為の宣言をした。そして、それを咎められるものは恐らく、この鎮守府にはいないのだ。
 二人は何も言えずに、ただただ頷く。それを見た吹雪はにっこり笑って、そのままスキップしながら食堂を出て行った。ご機嫌な鼻歌が遠ざかって行く。
 見送った初月と親潮はしばらくそのままの体勢でいた。そして鼻歌が聞こえなくなってしばらくした後、呪縛が解けたように、同時に音を立ててテーブルにつっぷす。
 気絶していた。

「あーあ……。あれは相当たまってたか……」

 食堂の調理場から、皿を拭きながら一部始終を見ていた艦娘がつぶやいた。


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