過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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40: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:55:43.27 ID:WUg/S8Lr0
「さすがに大丈夫でしょう。もう2年も新任艦娘は来ていなかったわけですし。それに、今の吹雪さんは……あの様子です」
「ふーん。貴様は本当に。本当に、本当に、本当に、本当に、本当に、吹雪のことをわかっていないな。感動的なアホめ」
「……私はいつでも彼女のことを考えている」
「敬語はどうした」
「失礼。私も精一杯彼女を理解しようとしているつもりです」
「口だけだな」
「那智、お前に何が」
「敬語」
「失礼。那智さん、あなたには彼女のことが全てわかっている、とでも」
「ふむ」

 妙に嫉妬の混じった言葉に感じる。あらぬ疑いをかけられたのかもしれない。アホか。
 …………しかし。
 そろそろこのあたりが、吹雪と提督の限界なのかもしれない。
 この提督とかいうアホはまあいいとして、思えば吹雪には悪いことをした気もする。

「……そろそろ潮時かもしれん。……艦娘だけにな」
「は?」
「用事を思いついた、失礼する」

 那智はさっと敬礼をすませ、言葉を挟む暇を与えずに素早く部屋の外に出た。
 置き去りにされた提督は少しだけ固まって、そのまま疲れたように背もたれに身体を預けた。
 吹雪と違い、まったく那智は変わっていない。7年間、変わらず自分に厳しいままだ。

「……どうしたものでしょうか」

 いや、どうもしないほうがいい。那智は何らかの手段で状況を動かすつもりだ。彼女の行動を待つ。

「自分の2年間が、無駄だったとは思いたくないものですが……」

 急にタバコを吸いたくなった。喫煙の習慣はない、のだが。


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