108:名無しNIPPER[saga]
2016/07/17(日) 23:43:49.67 ID:MgYlpmbSo
少し歩いたとき、後ろから、「ねえ、待って」と声を掛けられた。
さっきの女子が、教室から飛び出してきた。
落ち着かないみたいに視線を揺らしながら、僕に何かを言おうとする。
「……その、ごめん、ね?」
どうして彼女が謝るのか分からなくて、僕は戸惑った。
「いいよ、べつに、気にしてないから」
もちろん嘘だったけど、嘘だからどうなるというものでもない。
「あのさ、碓氷くん」
「なに?」
「えっと、その、さ」
彼女は何かを言いかけたけど、結局何も言わなかった。
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