825:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 00:36:37.39 ID:J5LgB8ivo
扉の向こうは下り階段になっていた。
埃と黴の匂いの混じった湿った空気が、地下から吹き込んでくる。
風の音が怪物の吠える声のように聞こえる。
どうしてこんな場所に踏み込んでいかなきゃいけないんだろう?
わたしはここを通らなきゃいけないのだろうか?
でも、それは仕方のないことだ。
この扉しか開かなかった。
ここに至る扉以外のすべては閉ざされていた。
探せばもっとあったかもしれない。
でも、とにかく今はこの先に進むしかない。
このおぞましくすらある階段を降っていかなければいけない。
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