292: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:31:19.75 ID:E7lzRi1dO
「ふふーん、見て見て。結構本格的っしょー。」
「すげ、美容院で見るハサミだ。どうしたんですこれ?」
「髪いじるの、アタシの特技なんだー。これでも元美容師志望。ま、色々あって今艦娘だけど。
ケイちゃん、どんな感じがいい?」
「そうですねー、とりあえず普段切った後みたいな感じで…」
「じゃあ派手にイメチェンしてメンデi…「やめてください。」わかってるよー。」
軽口を叩き合いつつ、北上はケイにケープを掛け、霧吹きで髪を濡らしていく。
濡れた髪を撫ぜる感触から、やはり随分伸びていたのだな、と彼は思っていた。
余計な所を切らないようピンが当てられ、遂にハサミが入った。
「お客様、痒いところはありませんか?」
「その声違和感すげえんですけど…。」
「営業ボイスってやつだよー。」
ちょきり、ちょきりと。
バランスを取るように、最初は小さく、丁寧にハサミは髪を切っていく。
ハサミのリズミカルな動きは心地よい刺激を与え、少しずつ頭が軽くなっていくのをケイは感じている。
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