496: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/02/25(土) 03:55:04.86 ID:qVzOFIDxO
場所は再び、執務室。
提督と二人は、真剣な面持ちで向かい合っていた。
現在起こっている可能性と対策、それについて話し合いをする為だ。
「ケイが拐われた可能性がある…ねえ。」
「既読も付かんし、電話も出えへん。メロンちゃんがやっても同じや……北上も、同じくな。」
「なるほどな…証拠は無いが、部屋の様子を聞く限り、何かあったと見て間違いねえだろうな。」
そして提督は、おもむろに金庫へと向かう。
中から取り出されたのは、大型のジュラルミンケース。
指紋認証で鍵を開け、彼はそこからある物を取り出す。
「一応持ってけ、お前らの缶だ。こいつだけでも、身体強化とバリア張るぐらいは出来る。
さすがに生身の女の子じゃ危険だからな。処分が重てえから、内緒にしてくれよ?」
「提督…信じてくれるんですか!」
「トラブルを未然に防ぐのもまた、運営だ。
早とちりならそれで済む、気がすむまで行ってこい。」
「ありがとうございます…!」
「おおきにな……メロンちゃん、少し外してもろうてええ?提督と話しある。
連絡するさかい、あとでうちの部屋来てや。」
夕張に退室を促し、執務室には二人きり。
龍驤は口火を切るように、まず先手を打った。
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