過去ログ - 前川みく「野良猫のお兄さん」
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20:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:33:58.80 ID:LAMqFbcL0
数日後、オーディションの結果を受けていつものミーティング。

「あー、前川さん、今回も――」

「でも、今回も前よりいい結果だったにゃ、だから――」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:35:19.82 ID:LAMqFbcL0


「猫キャラはもうやめません?」


以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:36:18.62 ID:LAMqFbcL0
「……え?」

「正直、今の時代に猫キャラは古いんですよ。寒いっていうか……。まあ、前川さんも頑張ってるみたいですけどね。うーん、キリン、キリンとかくるんじゃないですかね?」

「で、でもっ! みくはねこチャンアイドルとして頑張ろうって決めて、結果も出始めていて……!」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:37:08.79 ID:LAMqFbcL0
とぼとぼと帰ってきて布団に倒れ込む。

みくは、ねこチャンとして頑張りたくて。
だから、どう頑張ればいいか、それを教えてほしかった。

以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:39:28.98 ID:LAMqFbcL0
考えても考えても答えは出なかった。

「気分転換、しなきゃ。気分転換……」

とにかく、今はあの公園に行きたかった。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:40:36.55 ID:LAMqFbcL0
「ほれほれ、おろしてやるから」

お兄さんがねこチャン達を引き剥がしていく。

「ふぅ、助かりました。ま、まあ、ボクの魅力に猫がメロメロになってしまうのも仕方ないことですね!」
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26:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:41:46.70 ID:LAMqFbcL0
チクリ。あの二人を見ているのがなぜか悲しくなってくる。

「もう、帰ろう、帰ろう」

とにかくこの場を離れようと、たっと走り出したところに人影が飛び出してきた。
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27:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:43:28.92 ID:LAMqFbcL0
知らぬ間に野良猫ちゃんなんて呼ばれてたんだ……。

ちょっと失礼かな? と思いつつもなんだか納得してしまう。
野良猫かぁ、ま、似たようなものかな……。

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:45:04.00 ID:LAMqFbcL0
「ってことは、あそこのビルって……」

「ええ、私たちの事務所なんです!」

そう言って公園に隣接するビルを指さす。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:46:05.52 ID:LAMqFbcL0
「え、えっと、わざわざ引き留めてすいませんでした。遅くならないうちに帰ります」

「――あ、ええ、こちらこそすいません。公園に寄っていかなくていいんですか?」

「はい、また来ます」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:47:12.98 ID:LAMqFbcL0
翌日、いつもの公園。
ねこチャンたちの世話を終えて、お兄さんが一息ついている。

「こんばんは、そこのお兄さん」

以下略



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