過去ログ - 【モバマスss】「今ならこの眼も、好きになれる気がするんです」
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14: ◆Xz5sQ/W/66[saga sage]
2016/07/10(日) 20:54:15.23 ID:m4cK6Isi0
 
『こりゃああれだぜ? もしかして彼女、お前に満更でもないかもよ?』

 耳元で、私の中の下心が囁きかける。
 
『ここでバシッと決められたらさぁ、ひょっとしてひょっとすると、
 彼女本気でお前にオッケー出しちゃったりしちゃう展開じゃねぇのか、これ!』

(あぁ、そんな展開は見たことがあるぞ。甘酸っぱい恋愛ドラマなんかでよくある奴だ!)


 その瞬間、私の中で何かが弾けた。
 要は良心を押さえて下心、不純な気持ちが心の主導権を握ったのである。

 
(か、楓さん! それは仮定の話とはいえ、私から貴女への想いを打ち明けて欲しいと、そういう誘いなわけなんですかっ!?)

 しかし、下心の足元で、踏みつけられたままの私の良心が声を張り上げる。
 
『馬鹿野郎落ち着けっ! 彼女はもしもの話をしてるだけだろーがっ!』
 
『けっ! 黙ってろおめーは! 恋愛にはな、大胆さと思い切りが必要なんだよ!』


『だからって向こうがこっちに好意を持ってるって、分かってるわけじゃないだろう? 
 どーすんだお前、これで本気の告白ぶちまけて、「えっ!? いや、ちょっと……」なんてドン引かれた日にゃ――!』

(そ、それは困る! 非常に困る! そんなことになったら今後一切、私は彼女の顔をマトモには見られない……!)


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