過去ログ - 小町「ぬくもり」 続
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6:名無しNIPPER
2016/07/13(水) 02:02:35.80 ID:kDJppMeS0
それからちょっと寝て目を覚ましたところで今に至る。熱はだいぶ下がったみたいだ。

時間は11時半ばを少し回ったくらい。お腹もすいてきたし明日には良くなっているだろう。
寝返りをうち、温くなった氷枕に頬をくっつけると、中で水の動く音がした。
まだ熱を持った体にはそれは冷たく感じ、少しの間堪能する。眠気は冷めてしまった。


静まり返った部屋を見渡す。
勉強中は集中していて気にならなかったが今ではそれが寂しさとなって刺さるような感じがした。



「……………」


もし総武高に落ちたらどうしよう。


私以外にも総武高志望の子は何人かいるけど、全員私より成績がいい。
そんな子たちより勉強時間が少ないのに合格するのは相当厳しくなるだろう。


発表の日、掲示板の前で私はどうするだろう
悲しくて泣く?強がって笑う?驚いて表情も出ないかも
他の子たちは笑って喜びあっているのかな

そんなのは絶対嫌だ
お兄ちゃんと同じ学校に行きたい


「………嫌、…そんなの……絶対」


休んでいる暇はない


「……勉強しなきゃ…」

私は机に向かい、おびえるようにシャーペンを動かし始めた。



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