18:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:48:57.07 ID:9Y3+pWvQo
晶葉「ああ。例えばPが昼食の飲み物を買い忘れたことに気付き、コンビニに行ったとする。
冷蔵庫の前でお茶にしようか、炭酸にしようか少し悩み、お茶を手に会計へ行く。
飲み物を買い忘れたことが原因で、コンビニにお茶を買いに行くという結果というわけだ」
P「そうだな」
晶葉「だがこれはさらに分解することが出来る。買い忘れが原因で、コンビニに行くという結果。
コンビニに行くという原因で、お茶を買うという結果。分解しようと思えばさらに細かく
出来るだろう。このように世界、もとい我々の日常は原因と結果が複雑に、かつ連続して
重なり合うことで構成されているのだ」
晶葉「この理論通りならばPは時間を何回繰り返しても飲み物を買い忘れ、コンビニに行き
お茶を買うという事実は変わらないのだ。周辺状況に一切の変化はないし、Pは冷蔵庫の前で
何度悩んでもお茶を買う。この事実を知っている第三者の介入がない限り全く変わらない。
というのがかつての私の考えであった」
晶葉「しかしPの話から察するにどうやら原因と結果の間には過程、経過、あるいは選択と言えるものが
存在することがわかった。タイムトラベラーしか観測できない事象ではあるが、これにより
世界は決まった未来を持たない不確定状態となっている。しかしそれにも関わらず
雪美の死と桃華の怪我という結果は発生してしまった。確認したいのだが時間も一緒なのか?」
P「ああ。事故の時刻も……雪美の死亡時刻もだ。即死だったそうだからな。ずれはほぼないだろう」
晶葉「Pの確認した世界は不確定状態であるという事実と事故という確定した事実。これは矛盾している。
考えられるのはPの行動が結果に対して意味をなしていない些細な行動であったか
もしくはその程度ではもはや変えようの無い結果であったのどちらかだろう」
P「ということはもっと根本的なところを変えれば、事故という結果も変えられるかもしれないのか」
晶葉「そうだな。あの日をオフにするぐらいのことをすれば、結果が変わる可能性は十分ある」
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