17: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:04:47.90 ID:z6mFNZbg0
蛇口から出る水の音だ。
ひねり出た水がばたばたとコンクリートに打ちつけられた。
18: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:06:55.35 ID:z6mFNZbg0
黒森峰には戦車道が目的の人間が大勢集まる。
経験者というアドバンテージはここでは全く価値をなさない。
19: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:08:56.20 ID:z6mFNZbg0
「ああ、こっちこそごめん」
しかしよくよく見るとそれは私たちの副隊長の姿だった。
20: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:14:43.62 ID:z6mFNZbg0
「いいえ、副隊長に馴れ馴れしくするなんてできません」
私がそう言うと彼女は少し悲しそうな表情で小さなため息をついた。
21: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:16:47.43 ID:z6mFNZbg0
「さすがは副隊長です。明日は私たちの分まで頑張ってください」
「うん、ありがとう!」
22: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:19:54.41 ID:z6mFNZbg0
「あの……!副隊長!私に戦車道のことを教えてくれませんか?」
気がつくと私は副隊長に向かってそう叫んでいた。
23: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:21:35.89 ID:z6mFNZbg0
そのときの私は副隊長がそっと後ろに引いていることにも気づかなかった。
私がどんどん彼女に近寄っていったからだ。
24: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:24:07.13 ID:z6mFNZbg0
「……ああ……そ、そうですか!」
「うん。こんなのじゃ参考にならないかもしれないけど……」
25: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:25:35.60 ID:z6mFNZbg0
「いやぁっ!いやあああああああああああ!」
誰かの声がすぐ近くで響いた。
26: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:26:30.53 ID:z6mFNZbg0
獣の咆哮が聞こえた。
怪物が今まさに私たちを食らおうと喉を鳴らしている。
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