過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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13: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/20(水) 08:31:46.89 ID:Ov+eE5uhO
シュウウウ…

深い煙の中から現れたのは、無傷の魔王と…
腰から臓物をぶら下げ血を垂れ流す僧侶だった。

僧侶「ひゅー…ひゅー…」

魔法使い「!!」

勇者「僧侶っ?!」

魔王「…おいおい、そんな怖い目で睨まないでくれ。この女を殺したのは貴様らだぞ?」

魔法使い「ま、まさか…」

魔王「なぁに、貴様の放った魔法を受け止めてやっただけだ。この女の体を使ってな。」

勇者「げ、外道め…!!」

魔王「もっとも、あの程度の攻撃ならば直撃を受けたとしてもダメージはないに等しいが。この女も私に殺されるより、仲間の手にかかる方が幸せだろう…私なりの気遣いだ。」

魔法使い「…」

魔王「そうだ、その顔だ。絶望に満ちたその顔…何よりも美しい。思わず凍らせてオブジェにしたくなる。」

勇者「…殺せ。」

魔王「勇者よ、まだ貴様は魔力が残っているだろう?戦わぬのか?」

勇者「俺達は…お前に勝てない。戦士も僧侶も死んだ…魔法使いは魔力を使い果たした。俺の渾身の一撃だって、指1本で受け止められた。」

勇者「力不足…なんて次元じゃない。」


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