過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:24:02.26 ID:k22btAbL0
魔王「…闇の力に溺れたか、勇者よ。」
勇者「溺れた?ははは、違うね…俺はこうなる事を望んだんだ!!望んで望んで望んで…数え切れない罪を重ねてきた!!人の身を捨て、俺を待ち続けた僧侶を殺し、たった1人の理解者だった魔法使いをも裏切った…」
勇者「そして王を殺し!!民を苦しめ!!街を壊した!!世界を絶望の底へと叩き落とした!!」
以下略
156
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:26:44.81 ID:k22btAbL0
魔王「…ククク。」
魔王「ククククク!!」
勇者「な、何がおかしい?!」
以下略
157
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:27:47.76 ID:k22btAbL0
魔王「貴様が我が城を訪れ、魔族になりたいと…私の仲間になりたいと言ったあの日。私は貴様を嘲笑ってやるつもりだった。その程度の覚悟だったのか、とな。」
魔王「しかし貴様は、憐れにも命乞いする仲間の首を刎ねた。その瞬間、私はかつてない興奮を覚えたよ…正義の為に、人はこうまでも容赦なき悪に染まれるのかと。」
勇者「…正義だと?ふざけろ。俺は正義の味方なんかじゃない…ただお前を殺す為に、全てを捨てた復讐者だ。」
以下略
158
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:28:29.31 ID:k22btAbL0
魔王「ともかく、私は貴様の覚悟とやらを見てみたくなった。私に立ち向かうには、私と同等の負のエネルギーをその身に受ける必要がある…つまり、世界から恨まれねばならん。」
魔王「その為には、想像を絶する非道を犯すより道はない。果たして貴様にそんな事ができるのか…私はそこに深く関心を持った。」
勇者「けっ。お前を倒す術なんてもうこれ以外になさそうだからな。」
以下略
159
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:29:08.85 ID:k22btAbL0
魔王「全力で戦ってみたい…その思いが叶う事は今までなかった。生まれつき強かった私は、それまで烏合の衆だった魔族共を纏めあげ、魔王という自らの地位を確立した。」
魔王「私の次に強い者を側近として仕えさせ、その下に四天王、またその下に上級魔族…階級制度を作り、差別を生むと同時に互いに互いを見張らせた。縦型組織の枠組みの完成だ。そうする事で反乱を防ぎ、また魔族共からも憎しみを得られるという仕組みだ。」
魔王「人間と魔族…双方からの負の感情を一身に背負う私が、圧倒的な強さに到達するのに時間はかからなかった。魔王の座に就く過程こそ多少の苦労はしたものの…それっきりだ。」
以下略
160
:
◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/23(土) 03:29:36.44 ID:k22btAbL0
−−−
【魔王城・城門】
魔法使い「…ついにここまで来た。もう、後戻りはできないわね。」
以下略
161
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/07/23(土) 03:57:34.56 ID:DeJlexxFO
やっぱり魔王と戦うつもりだったか…
魔王倒せてもハッピーエンドは無理そうだな
162
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/07/23(土) 04:03:12.02 ID:baZ/k4v1O
負の感情が魔族の力の源なら魔王も更に強くなってるんじゃ……
163
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/07/23(土) 04:14:32.50 ID:sA7y1Q4LO
>>162
魔王が恩恵を受けるのは魔王に対して向けられた負の感情のみだろ
じゃなかったら神をラスボスにでっちあげた嘘演説とかそもそも意味ないじゃん
164
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/07/23(土) 04:18:49.52 ID:2GIZPiblo
面白い
こういうの読むと、考察とか無粋なことはしたくないね
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