過去ログ - 南条光 「ヒーローは涙を見せない」【モバマス】
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2: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:02:43.33 ID:qqSs0KNp0

晶葉「で、私のところに来るのか……」

光「う……だ、だってレッスンまで時間あるし……晶葉なら何か答えてくれるかなって……」

晶葉「私はロボットの開発ができるが、他人の相談に乗れるほど器用じゃないぞ?」


そういって晶葉はこちらを振り返る。やや幼い顔立ちに大きめのメガネをかけ、いつもと変わらない白衣を着ている。

彼女は私と同じプロダクションに所属するアイドルであり、同い年の顔なじみだ。とはいっても、高校には通ってない。

去年、アメリカの大学に飛び級で合格し、ついこの間卒業してきたばかりだった。

そのままあっちで仕事をするのかと思っていたが「私はまだアイドルを極めてないからな! それにこっちのほうがひらめくんだ」とかなんだとか言ってアイドルをやっている。


光「……晶葉は変わらないな。部屋にこもってばかりだから背が伸びないんじゃないか?」

晶葉「余計なお世話だ。まったく……」

晶葉「光はヒーローになるのが夢だっただろう? 昔はよく変身グッズなんか作ったものだな」

光「や、やめてよ! そんな昔のこと……」

晶葉「戦隊ものや仮面ライダーだってまだ見てるんだろう?」

光「そうだけど……でも、周りじゃそんなの見てる奴なんてほとんどいないし……」

晶葉「私だってロボットの会話ができる奴なんていないさ。でも、何の問題もない」

光「それは……晶葉が特別なんだよ」

私だって昔はそんなことを夢見ていた。でも、それはかなわぬ夢だって気づいてる。私は普通の女の子だ。

そんなことは痛いほどわかっている。

晶葉「……はぁ、ちょっとついてこい」

ぴょんと椅子から降りると、ラボ(なぜか事務所の一角にある)の扉を開き出ていく。後を追っていくと晶葉は屋上への階段に足をかけた。




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