過去ログ - THE IDOLM@STER OVER WORLD
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28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/23(土) 17:11:36.54 ID:G7thJZfF0


隊長は春香の襟を掴むと、まるで空き缶を捨てるかのようにトンネルの壁に放り投げた。
腕の動きに比例せず、かなりの勢いで飛ばされた春香は、全身をコンクリートに叩きつけられた衝撃に声を出すこともできなかった。


「君もだ」


続いて千早もプロデューサーから引き離されると、春香のすぐ横に放り投げられる。
彼女は痛みに顔を歪めることもなく、直後にはプロデューサーの元へと這い戻ろうとしていた。
だが、千早が彼に辿り着くことと彼の命が摘まれること、どちらが早いかは誰の目にも明らかだった。


「終わりだ、大佐」


隊長が羽を振り上げる。
霞んだ視界でそれを捉えた春香の脳内にプロデューサーとの日々が走馬灯のようにフラッシュバックする。
まるで彼が死ぬことは彼女が死ぬことと同義であるかのように。
彼の姿、声、匂い、温もり、そして『それ』までもが全て粒子と化すその瞬間。





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