過去ログ - 高森藍子「誰かを笑顔にできるなら」
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33: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/07/24(日) 18:09:11.94 ID:wiTHyHYmO
「どうぞごゆっくり」
来客用の上等な紅茶を置いてちひろさんは応接室を出ていってしまう。
「すみません、いきなりお邪魔して。ご迷惑じゃなかったですか?」
雨に濡れた髪を拭きおえて彼女が口を開く。
「いや大丈夫だよ、ちょうど今日は急ぎの仕事もないし」
正確には今日も、だ。
「良かった…あの…本当にプロデューサーさんだったんですね」
紅茶に手を伸ばしながら彼女がポツリとつぶやく。
「あ、ごめんなさい。変な意味じゃないんです。私がアイドルにスカウトされた、なんて自分でも信じられなくて」
慌てて手を振りながら弁解する。
「いいよ、別に」
俺は本当にプロデューサーなのか、今詰問されたら答える自信は正直ない。
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