過去ログ - 高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「風鈴のあるカフェテラスで」
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:22:35.15 ID:6YCCNHxX0
藍子「もうっ。加蓮ちゃん。私、確かに加蓮ちゃんほど聡くはないですよ。たまに加蓮ちゃんのことを見逃したりしちゃいます。でも、簡単なことなら私にだって分かるんですからっ」

加蓮「そっか」

藍子「あ、すみませーんっ。店員さん。サンドイッチ、おひとつくださいっ!」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:23:04.85 ID:6YCCNHxX0
藍子「……今日はそういう気分なんです」

加蓮「たはは」

藍子「今日はそういう気分なんです!」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:23:35.05 ID:6YCCNHxX0
藍子「あ、でも、たまにお話したくなっちゃった時は……加蓮ちゃん、聞いてくれますか?」

加蓮「ふふっ、その時はジュースでもおごってもらっちゃお」

藍子「加蓮ちゃんの大好きな飲み物、用意していきますねっ」
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:24:05.02 ID:6YCCNHxX0
<ちりんちりん

藍子「〜〜〜♪」モグモグ

加蓮「魔法、かー……」ソラヲミアゲ
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:24:35.05 ID:6YCCNHxX0
加蓮「うん。……無いって思うこと、私の世界にはいっぱいあってさ」

加蓮「魔法もだし、夢もだし。こうしていつも一緒にいられる相手が……っていうのも、私にとっては無いことだったから」

加蓮「無い物に憧れる、そのうち憧れを忘れて、本当に無い物になって、最後には憧れていたことも忘れちゃう。そんな人生かなぁって思ってたんだ」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:25:04.98 ID:6YCCNHxX0
藍子「……私、初めて魔法を使おうとした時、私にできないって思っちゃったんです」

加蓮「鳥に教えてもらったんだっけ?」

藍子「はい」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:25:34.92 ID:6YCCNHxX0
加蓮「私もねー。いや、だってほら、大勢の……ちょっとしかいないかもしれないけど人が見てる前で歌って踊るんだよ? できる訳ないじゃん!」

藍子「で……ですよねっ。いきなり言われても無理ですよね!」

加蓮「無理無理! 無茶振りとかそういうレベルじゃないから! なんでできるって思うの!? って感じ。あとね、そん時にちょっと後悔したんだ。あーPさんの話とかちゃんと聞いとけばよかった! って」
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:26:04.88 ID:6YCCNHxX0
<ちりんちりん

藍子「――でも、最後には、やってみようって思ったんです」

藍子「できるとか、できないとか。アイドルらしいとか、アイドルらしくないとか。そういうの、ぜんぶ吹っ飛んじゃって。そうしたら、どうにか乗り越えられたんです」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:26:35.08 ID:6YCCNHxX0
藍子「え? それは……ええと……そ、それはつまりそういうことで、つまりそういうことなんです」

加蓮「藍子は前からずっとパッショングループだねー」

藍子「同じ言葉なのに悪口に聞こえる!?」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:27:04.82 ID:6YCCNHxX0
藍子「ええと……」

藍子「そうだ。加蓮ちゃん。虹を見に行った時のこと、覚えていますか?」

加蓮「……忘れる訳ないでしょ。あんな綺麗な景色」
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:27:35.04 ID:6YCCNHxX0
加蓮「……そうだね。……うんうん、ホントそれ。さっきの1分はどう考えても無駄だ。その1分があったら私は――」

藍子「加蓮ちゃんはっ」

加蓮「Pさんといちゃついてトップアイドルになれるよう頑張って藍子とここでのんびりして、それから――」
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:28:04.81 ID:6YCCNHxX0
藍子「堂々としているのが、私の知っている加蓮ちゃんですから。幸せでいいのかな? なんて悩んじゃうのは、今の加蓮ちゃんらしくありませんっ」

藍子「……あ! 私、きっとこれが言いたかったんです!」

加蓮「よかったね藍子。見つけられて」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:28:35.25 ID:6YCCNHxX0
□ ■ □ ■ □


<ちりん・・・

以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:29:04.88 ID:6YCCNHxX0
加蓮「……じゃ、2人で別々に持って行こっか」

藍子「どんな風鈴なのかは、見てのお楽しみですね」

加蓮「うんうん」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:29:35.70 ID:6YCCNHxX0
加蓮「……」

加蓮「……さてと」

加蓮「素敵なお話が大好きな藍子ちゃんにシビアな現実を叩きつけるのが、加蓮ちゃんのお仕事だよね」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:30:04.95 ID:6YCCNHxX0
加蓮「……藍子ー、今日そっちに泊まりに行っていい?」

藍子「加蓮ちゃん! 今日そっちに泊まりに行ってもいいですか!?」

加蓮「……」
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:30:35.45 ID:6YCCNHxX0
加蓮「いやいや、藍子の家でいいじゃん。藍子のお母さんすっごい優しそうだし。私のお母さんさー、説教始まると長いんだよね」

藍子「私のお母さんだって怒ったら怖いですっ」

加蓮「そんなことないでしょ。この前だってニコニコしてたじゃん」
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:31:04.99 ID:6YCCNHxX0
加蓮「そ、そうだ。藍子を連れて行ったらきっとお母さんだっていつもより静かになるよね。うん、絶対そうだ。友達にまでうるさく言うことないもんね、うんうんそれなら――」

藍子「それは私もです! 私のお母さんもお父さんも、加蓮ちゃんが大好きだから……加蓮ちゃんと一緒なら、きっと怒られずに済んじゃいますっ」

加蓮「ってことでうちに――」
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/07/24(日) 18:32:30.62 ID:6YCCNHxX0


おしまい。
読んでいただき、ありがとうございました。

以下略



40:名無しNIPPER[sage]
2016/07/24(日) 21:10:15.27 ID:UHSIv4KCo
明日は藍子ちゃんの誕生日ですね!
お待ちしてます…


41:名無しNIPPER[sage]
2016/07/25(月) 23:53:23.08 ID:bMFoRivDO
おつです
ミスタルシア走ってて気付かなかった……

あの面子で藍子さんだけパワー持ちだったことも、何か意味があったかも?


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