過去ログ - モバP「お前を芸術品にしてやるよ」頼子「……」
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3: ◆3UO.XRpYJ2[saga]
2016/07/25(月) 00:26:01.95 ID:ilyuscAp0
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「あ、これ……」

「これも知っているんですか?」

「はい……これの作者は有名な、方ですよ?」

「は、ハハァ……」

美術館に入って数十分後、すっかり落ち着きを取り戻した僕らは美術品の鑑賞に夢中になっていた。

僕は、そんな作品があるんだ、そんな捉え方ができるんだ、という感じで。彼女は多分、知識としては知っていたあの作品が今目の前にある、という興奮があるんだろう。

方向性は違うけど、それぞれ楽しんでいるのは間違いなかっただろうし、それが美術館の在り方として正しいようにも見えた。

妙ちくりんな壺を二人眺めながら、彼女の蘊蓄を聞く。今朝を振り返ったら予想できない場面だった。

彼女は僕が思っていたよりもずっとよく笑うし、好きなことに対しては中々饒舌で、それに、博識だ。僕はこの短時間で幾度となく彼女の口から語られる未知の単語に感心していた。



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