過去ログ - 高森藍子「7月25日。私は、ウサミン星でお散歩をしました」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 19:42:53.87 ID:s0xS1vQx0
お餅みたいな感触の地面に降り立つと同時に、銀河鉄道は流れ星のように消え去り、代わりに視界いっぱいにウサミン星の光景が広がった。

「わぁ…………!」

吸い込まれるような夜空に幾つもの星が瞬き、目を離せない程の大きな満月が黄金色を発している。黄土色の地面には人が5人は並べるであろう真っ直ぐな道が広がっていて、腰ほどまでの高さのクリスタルフラワーで彩られていた。
左右には、明かりもないのに暖かな色に包まれた家々が並んでいる。どれも屋根は黄色の星に白色のウサミミを載せたデザイン。でもそれ以外には個性が溢れている。真っ白な壁もあればチョコレートのような扉もある。いちばん左手前にある物なんて絵本で見たお菓子の家みたいだ。
さっきまで食べていた、今はポケットに入れているウサミン星特製まんまるクッキーを思い出し、こっそり1つだけ口へと運んだ。

道や家の回りにはたくさんのウサミン星人がいた。走り回っていたり、並んでおしゃべりしていたり、お菓子を食べていたり。
共通しているのは、みんな藍子より10cmほど背の小さいことと、ウサミミを揺らしていること。
それから、みんな満面の笑みを見せていること。


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