6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 20:54:00.23 ID:KzvkV2deo
麻子「内容は……『今度の日曜に西住流次期家元を決める。絶対来ること』か」
沙織「次期家元?みぽりんのお母さん、まだ若いよね?」
みほ「うん。若く見せるために必死」
沙織「あ、いや、そういう意味じゃなくて。次期家元を今決めるなんて……」
みほ「……すぐに家元にするつもりはないはず。ただ早いうちに私とお姉ちゃん、どっちを家元にするかを決めようとしてるんだと思う」
優花里「あのぅ……失礼ですが、西住殿はいい意味で西住流らしくないと思いますけど……」
麻子「お姉さんが西住流を継ぐことに決まってなかったのか?」
みほ「うん……お姉ちゃんはそのつもりでいてくれてると思うんだけど……黒森峰で西住流の心得を体現してるし」
華「心得……『撃てば必中、守りは鉄壁、進む姿は乱れなし。鉄の城、鋼の魂、それが西住流』でしたっけ」
優花里「違います。スパロボが混ざっちゃってますよ五十鈴殿。正しくは『撃てば必中、守りは堅く、進む姿は乱れなし。鉄の掟、鋼の心、それが西住流』です」
華「あらあら」ウフフ
沙織「みぽりんはどうなの?家元になるのは嫌?」
みほ「…………うん。私の中には確実に西住流が根付いてはいるけど……それでも私のやりたい戦車道は西住流じゃないから。勝利だけを目指すんじゃなくて、みんなと力を合わせて戦いたい」
沙織「…………そっか」ニコリ
麻子「その想いを話して家元を辞退する、で話は終わらないのか?」
みほ「……うん。今みたいなことを言っても、受け入れてくれるどころか未熟な精神だと思われるだけ。そうなったら家元を回避する以前に、鍛え直すという名目でどんなことをされるか……」
優花里「そ、そんなに恐ろしいのですか……」
華「……ジャンルは違えど、華道の家元である五十鈴流の娘として、その気持ちはわかります」
みほ「華さん……」
華「五十鈴流も西住流同様、とても厳しいです。お母様の機嫌を損なうと、着物の帯を振り回したりしますから」
沙織「怖い……」
麻子「帯振り回すとか華やかさの欠片もないな」
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