過去ログ - 美波「私の第一歩」
1- 20
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:05:36.39 ID:8FgqKKs3O
大学とアイドルを両立し始めて2ヶ月ほど経った。
ダンスレッスンとボーカルレッスンは進歩が見えてきたが、ビジュアルレッスンだけはどうしてもダメだった。

「まあ誰しも苦手なことはあります。少しずつ克服していきましょう」

そうプロデューサーさんは言うが、どうしても焦ってしまう。
私のせいでプロデューサーさんの評価に響いてしまったらどうしよう。私はプロデューサーさんが直接スカウトした初めてのアイドル。
全く結果を出せないまま終わればプロデューサーさんの経歴に傷をつけ、評価が落ちてしまう。
私のせいで、そうなってしまう。

「……少し、自主レッスンしていきます」

トレーナーレッスンを終えたばかりだが、このままではいられない。
もっと、もっと練習していかなければ。

「あまり無茶してはダメですよ。身体を壊しては元も子もありません。新田さんはまだアイドルとして卵、それも生まれたての卵なんです。まだできないことがあって当然です」

「だからと言って!」

つい声を荒げてしまう。はっと気づき、視線を彷徨わせる。

「だからと、言って……出来ないままにしておくことなんてできません。すみません声を荒げてしまって」

プロデューサーさんはぽりぽりと頬を掻き、困ったような顔をした後、

「1時間、1時間だけですよ。時間になったら問答無用で迎えに行きますからね」

「は、はい! ありがとうございます!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
23Res/20.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice