16: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:23:01.12 ID:UcuZNhVx0
夏美「今の話を聞く限りだと、その子はトップアイドルへの意識がすごく強いみたいだし」
夏美「レッスンだって、毎日一生懸命やってるんでしょう?」
P「ああ。居残りで自主練をやる日も多い。あんまり無理をしているように見えたら、こっちから止めるようにはしている」
夏美「やっぱり」フフ
夏美「その子はきっと、やりたいことに一直線なのよ。とても真っすぐ、自分を曲げない」
夏美「だから、今回挑んだオーディション。本気でやりたいと思って、本気で準備して、本気でやり切った」
夏美「それを『もっと君に合った仕事を選ぶべきだった』なんて言われたら……もやもやしちゃうの、なんとなくわかるわ」
夏美「もっと頑張るから、もっと自分を信じてほしい――そう、思っちゃうのよ」
P「………」
P「そうか……俺は、彼女を信じ切れていなかったんだ」
あの時のみくの表情を思い出す。
視線はこちらを向いていなかったが……間違いなく、寂しそうな顔だった。
その意味を、今ようやくはっきりと理解して、胸が締め付けられる。
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