101:1 ◆sfGsB21laoBG
2016/08/09(火) 19:18:42.85 ID:Hr1jCc1H0
赤色の光が大きなガラス窓から入り込み議堂に赤と漆黒のコントラストを描いていた。
御前閣僚会議はその御前を意味する人物が居ないまま、かなりの長引きを見せている。
ウォルフはある意味皮肉に近いこの会議名と議題の矛盾を思いながらも結論の出ない会議を苛々半分、諦め半分の気持ちで挑んでいた。
「…かなりの時間を要しておりますが、閣下はこのままの状態で良しとお考えでしょうか?」
右派に座る副首相のアビルが少し苛立ちを含んだ声を出す。
そう問われた左派で首相であるインカはさっきから目を閉じたまま動きを見せてはいなかった。
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