過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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129: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 19:54:07.91 ID:Hr1jCc1H0
そこはかなり高い展望台であった。正に街を一望出来る。

「凄いね!絶景だよ」
「私はたまに一人で来るんですよ。人も少なくて気持ちが良いんです」

確かに。景色も良いし風も心地よい。
こうして見ると街はかなり広かった。

「あそこが私が住む山です」

ナオの指差す方向に山がそびえ立っている。そしてそれは連山の様に見えた。
しばらく私は黙ってその景色を見つめる。彼女も同じ様に景色を見ていた。
ナオの栗色の髪が風になびき、彼女がそれを手で押さえる。
私はその姿を目を細めて見つめていると彼女が私に気が付きこちらを見た。
私は軽く微笑んで再び景色へと目を反らす。彼女もそれに倣い景色を再び見ていた。
ふと、彼女の山を見ていると何かに気が付いた。

「…あれ?」
「はい?」

私は目をこらす様に山を…いや、山の向こう側を見る。
連山の端は山が勿論途切れている。だが、その本当に遥か彼方に微かに何かの壁の様な物が見えた。



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