149:1 ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:16:37.47 ID:Hr1jCc1H0
「…では、問題です」
「え?」
リーダーの男は少し慌てる。
「世界を平和にする為に、お前の一番大切な物と引き換えにしなければいけません…その為にはお前は何を…差し出す?」
モーレイの言葉にリーダーの男は困惑していた。
「ほれ、早く答えろよ…その答えによっては助けるぞ?カッチ、カッチ、カッチ…」
リーダーの男の表情に少し明るみがさした。それは助かるかも知れない希望が湧き出てきたからだろう。
そして彼は思惑をする。モーレイの表情を見ながら助かる為の思惑をしているのが分かった。
「カッチ、カッチ、カッチ…」
モーレイがニヤニヤしながら自ら時の刻みを発している。
リーダーの男は一旦、俯いた後に再びモーレイの顔を見つめた。
その表情は媚びる様で、そして自らを助ける為に、モーレイが望む答えを必死で探す表情だった。
「チン!…時間です。それでは答えをどうぞ」
その言葉にリーダーの男は一瞬の間を開けて、そして少し芝居掛かった様な苦渋の表情を浮かべ答えた…。
「…俺の…俺の命だ…!」
そう言った瞬間にモーレイは今までで一番の笑みを浮かべた。
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