過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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31:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 12:56:00.92 ID:k0/bWBKq0
「てかさ、何でワザワザ自転車で来たのぉ?お兄ちゃんの車に一緒に乗ってきたら良かったのに」

奈緒が窓に頬杖を付きながら尋ねた。

「ふ…男はな、甘えちゃいけねーんだよ…」
以下略



32:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 12:56:52.85 ID:k0/bWBKq0
「頑張ってねー!」

窓から奈緒が笑いながら手を振っていた。

「待てえ!この野郎!」
以下略



33:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 12:58:11.16 ID:k0/bWBKq0
……。
奈緒と僕は共に現在同じ高校に通う高校二年生だった。
勿論、二人は親公認の仲でラブラブだ。

…まあ、奈緒は僕の事を『親公認ストーカー』と呼んでいるが…。
以下略



34:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 12:59:19.53 ID:k0/bWBKq0
「簡単に言うと、遠い親戚ってやつか…」

遠い海を見ながら僕は呟いた。海は凪いで穏やかだ。
そう。遠い親戚では有るが距離は近かった。
何しろ家が同じ団地内と言う距離だ。
以下略



35:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:00:52.95 ID:k0/bWBKq0
…運転席に座っていた信一は、タダのバカ。
…まあ、バカでも一応名前が有って津村信一。
二十歳で現在大学に通っている。奈緒の兄だ。

小さい頃からバカで、アイツには鼻クソを食べさせられた事を今でも覚えている。
以下略



36:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:02:40.91 ID:k0/bWBKq0
奈緒も背が高い。170cmは有るんじゃないかな?
本人は断じて160cm台だと言い張るが絶対、大台に乗っている。

小さい頃から目が大きく色白の女の子だった。
それが成長するに連れて背が高くホッソリとし始めると、皆から美少女と呼ばれる様になるのは必然的だったと思う。
以下略



37:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:03:14.02 ID:k0/bWBKq0
ちなみに僕のインタビューです。

『何か…あれよねぇ…』
『うん…ねえ…』
『あ、何か…その…挨拶は出来るわね…』
以下略



38:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:04:01.28 ID:k0/bWBKq0
キキーッ!
自転車のブレーキ音が響き僕は自転車を停めた。
そして飛び降りると玄関の扉を開けた。

「しんいちー!」
以下略



39:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:05:04.77 ID:k0/bWBKq0
「ああ!小百合ばあちゃーん!こんちわ!久しぶりー!」

そう言って奈緒達の祖母に挨拶する。
昔から僕は自分の祖母と区別する為に奈緒の祖母を小百合ばあちゃんと呼んでいた。

以下略



40:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:05:52.59 ID:k0/bWBKq0
「何してんだ?」
「いや、俺も茶を貰おうかと」

信一の言葉に僕は彼の麦茶の入ったグラスを指差す。

以下略



41:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:07:05.53 ID:1/zk8vPV0
「お、何だ嫉妬か奈緒?大丈夫、世界一愛してるのはお前だから」

僕の言葉に奈緒が僕の肩を殴って来る。
それを見て小百合ばあちゃんと、おばさんが楽しそうにケタケタと笑う。

以下略



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