過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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64:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:34:23.14 ID:1/zk8vPV0
「両腕を空に突き出せ!」
「え?」

奈緒は言われるままに両腕を上に上げた。

以下略



65:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:35:11.09 ID:1/zk8vPV0
「最悪ぅううう![ピーーー]![ピーーー]![ピーーー]!」

奈緒は落ちている枝とかを僕に投げ始めた。

「ハッハッハッハ!当たらんよ!いつも修行をしている俺にはそんなの当たらんよ!」
以下略



66:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:36:18.78 ID:1/zk8vPV0
「うわああああん!奈緒が水筒投げたあああ!」
「うるさい!じゃあね!」

奈緒は怒って一人立ち去って行ったのだった…。
取り残された僕は顔を押さえながら一人空を見上げる。
以下略



67:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:37:00.49 ID:1/zk8vPV0
「…無理…なのかな…」

そう呟いた後にドン!と言ういつもの耳鳴りが響く。
又だ。
最近たまに鳴る耳鳴り。
以下略



68:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:37:54.48 ID:1/zk8vPV0
津村秀樹が亡くなった後。中学二年までは毎年僕は家族でこの海に来ていた。
勿論奈緒達の家族も一緒だ。
だけど、中三の時は僕は来る事が出来なかった。
そして去年も。
今年は急に行こうと思い立った。
以下略



69:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:38:34.30 ID:1/zk8vPV0
「てか、何でチャリなのかが分からないっしょ!」

そう信一が笑いながら酒を飲む。

「うるせえ!ムシャ、修行の一環に決まってんだろうが!ムシャ」
以下略



70:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:39:20.33 ID:1/zk8vPV0
「そうなんだよ、ウチはカカア天下な家庭になりそうで」
「アンタと結婚する気はないから!」

その言葉に親戚の大人達が笑っていた。

以下略



71:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:40:12.95 ID:1/zk8vPV0
「こいつは、いつかそれに成れるって思って…あれ幾つの時だっけ?ずっと変身ポーズをしてたの」
「小四だ」

信一の言葉に僕は魚を突きながら答える。

以下略



72:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:40:50.69 ID:1/zk8vPV0
「自分で行きなさいよお…」

奈緒はそう言いながらも立ち上がりご飯を入れに行ってくれた。

「ああ、奈緒ちゃんは良い嫁さんになるわねえ達矢ちゃん」
以下略



73:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:42:25.47 ID:1/zk8vPV0
「毎日、毎時間やってくるし…昼休みも私の教室に来てお弁当食べて行くの…お陰で皆にからかわれまくって…ハァ…」
「学校公認の仲なんです」
「アンタは自他共に認めるストーカー!」

皆が笑っていた。
以下略



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