84:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:52:28.16 ID:k0/bWBKq0
まあ…ストーリーはさておき僕は変身ポーズや必殺技、そして決め台詞が大好きだった。
彼こそが僕が極めたいと思っているスプラッシュトルネードを使って敵を倒して、その後に『お前の弱さで海が甘くなっちまう』の決め台詞。
しびれるねぇ。
85:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:53:23.29 ID:k0/bWBKq0
だから僕は津村秀樹としかドルフィンブルーの話が出来なくて益々彼に懐いていった…。
そんな僕にある日彼はプレゼントをくれた。丁度五年前の誕生日だった。
その日僕が彼の部屋でドルフィンブルーDVDを観ていると彼が僕にある物を渡して来た。
86:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:54:00.27 ID:k0/bWBKq0
「おっちゃん…これって…」
「そう、ドルフィンフォン!」
「マジで!マジで!マジで俺にくれるの!」
「探したんだぞー、中々売ってないからなぁ」
87:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:55:23.90 ID:k0/bWBKq0
彼はそう言って僕に携帯電話の画面を見せる。
パスワードを入れる画面だった。
「これでパスワードを入れたらお前専用だぞ」
88:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:56:04.28 ID:k0/bWBKq0
「あ…携帯…」
僕は急に思い出して憂鬱になる。
そう…その僕の宝物だった携帯電話を今日無くしたんだ…。
あれから五年…ずっと大切に使ってたのに…。
89:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:56:45.76 ID:k0/bWBKq0
「一応呼び出してるけど…鳴ってない?」
「うん…鳴ってない…」
「ふ〜ん…あ、留守電に落ちた。はい残念」
そう言って奈緒は携帯を切った。
90:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:57:21.78 ID:k0/bWBKq0
「それは…乙女の…ひ・み・つ」
「乙女が彼氏の名前『バカ』って入れてんじゃねーよ!」
「彼氏じゃないでしょうが!」
「何だとー!お前のサラダを食べてやる!」
「辞めてよー!じゃあ私はアンタの唐翌揚げ食べる!」
91:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:58:05.49 ID:k0/bWBKq0
「…それが一日目の…記憶です」
僕がそう言うとムラサキはシャーペンを止めて僕を見た。
「うん…その日はそれで終わり…?」
92:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:58:49.20 ID:k0/bWBKq0
「…パンダ」
「うん…」
僕は曲げた指を口元に持って行き続けた…。
93:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:59:39.26 ID:k0/bWBKq0
第一章は以上なんですが、誰か見ている人居るのかなぁ?
ちょっと疲れたんで休憩します
94:名無しNIPPER[sage]
2016/08/07(日) 18:41:35.37 ID:VcDOGOxtO
見てるで
投下中はレスしないのがマナーだからレスなくても見てる人はいるよ
後メ欄にsagaって入れると規制解除できるで
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