過去ログ - 【がるぱん】ペパロニ「アンチョビ姉さん、私の彼女になってほしいっす」
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KASA
[saga]
2016/08/11(木) 21:17:13.82 ID:INym7w9bO
P40の砲塔に腰掛けて、どこを見るでもなく車庫を見渡す。
明りをけした車庫は洞窟の奥みたいにほの暗い。
けれど、天井にはいくつもの天窓が空を覗いていて、そこから差し込む朝の光が、そこかしこに光の柱をつくっている。
傾いたその柱の中には、キラキラと、星の数ほどのホコリが瞬いていた。
壁際に整然と並ぶ戦車の列、乱雑とした道具置き場、鉄骨むき出しの赤さびた天井……見慣れたはずそれらの眺めが、今はどうしようもなく瞳を引き付けた。
それら一つ一つを、もう飽きるほど見つめ続けているのに、いつになっても、これでもう満足だという気持ちにはたどり着けない。
開け放たれた倉庫の入り口からは、涼しい風が舞い込んで、ときおり肌を撫でていく。
そうした瞬間にふと香る鉄と油の風味。
また、時々ペパロニが身じろぎをして、微かに聞こえる制服の衣擦れの音。
そういう穏やかなものに五感をゆだねていると、時間がとめどなく過ぎていく。
いつの間にか、生徒たちの楽し気な声が、風に乗って届くようになっていた。
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