過去ログ - 少女「ボクはキミの抱枕にされるために従者になったわけじゃないぞ!」
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5: ◆PPpHYmcfWQaa[saga]
2016/08/07(日) 22:19:54.83 ID:Z/qsBBHEo


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満月の輝く夜。

ボクは宿屋の二階の自室で目を覚ます。
毎月訪れるこの日だけは、体が不思議な高揚感につつまれて、満足に眠ることができない。
体に魔力が満ち溢れている。

少女「…はぁ」

いまだどんちゃん騒ぎで賑わう1階に降りて、誰にもみつからないように裏口から抜け出し、
街灯のぽつぽつと灯った町中を時間をかけて何キロも歩いて、町のハズレにある立ち入り禁止の薄暗い山道へと入っていく。
今日だけはいくら足が痛くなっても歩かないといけない。


少女「はぁ…はぁ…」

少女「…はぁ…やっと山についた。すぅ…」


ボクは病気だった。
誰にも言えない不治の病にかかっている。



 


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