過去ログ - 「喧々囂々、全てを呑み込むこの街で」
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28: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/08/14(日) 15:49:51.57 ID:1MPDMi340
男の身体が炎に包まれます。そのまま怪物の姿へ変貌した男は、大きな翼を力強く動かし、ゴウと突風を発生させました。

男の近くの景色は鮮明に映し出されましたが、やはり霧はかなり範囲が広いようでして、奥の方がはっきりと見えません。

「関係ねえか」

男は空へと飛び上がりました。

そのまま青い炎を全身に纏い、羽ばたきながら超広範囲の爆ぜる火球の豪雨を降らせます。

辺りの建物が片っ端から破壊され、辺りが炎の海へと変貌してしまいました。

「!」

「霧の怪物」の姿が、はっきりと男の目に映し出されました。

四肢は無く、姿はまるで巨大な芋虫のような形です。

顔はぽっかりと空いた黒い穴が広がる巨大な口に、妖しい紫色の光を放つ目が二つ。

なにより、身体全身から、異様なガス状の瘴気が絶え間なく立ち上っています。

それは男が見てきた色では、ちょっと言い表せないような色でした。

しかし、男はその香りを何度か嗅いだ事があります。

格上の敵と戦い、致命傷を負った時に感じた香り。

「ありゃあ……「死の香り」か……しかし、何処かで見た事あるような感じだ」

男は息を大きく吸い込み、燃え盛る太陽のような豪炎を放ちました。

それに対し、「霧の怪物」は口を大きく広げます。

「あ!?」

……ほう!

シュボッと音がすると同時に、その身体の何百倍ものサイズの豪炎が、「霧の怪物」の口の中に吸い込まれてしまいました。

男の炎を吸い込んでも、全くダメージを受けていないようです。


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