過去ログ - 「喧々囂々、全てを呑み込むこの街で」
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29: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/08/14(日) 15:57:09.11 ID:1MPDMi340
「……マジか。ジジイと同じ能力かよ。暴食野郎が」

男は苦笑いを浮かべます。

そんな事はお構いなしに、「霧の怪物」の口から、触手のようなものが勢いよく飛び出してきました。

男は身を翻して回避しますが、触手はさらに数を増やし、空中の男に向かってぐんぐんと伸びていきます。

いくら伸ばしても、全く伸ばす速度が衰えません。際限なく伸びていきます……はたして限界が存在するのでしょうか?

(まさかこの姿が裏目に出るとは……仕方ねえ。一度人間体に戻るか)

男が姿を戻そうとしたその瞬間、びゅるりと伸びた触手が男の尾に絡みつきました。

体格差を感じさせない異様な怪力で、男の身体が勢いよく地面に引っ張られます。

「うっおっ……!」

(このままだと地面に叩き落とされる――)

「……あぁ、クソ!」

男は尾を切断し、なおも尾に絡みついてくる触手を振り払いながら、勢いよく遠くの建物を目指して飛翔します。

落下の衝撃と共に建物に亀裂が入りますが、この際そんな事を気にしてはいられません。

「ったく……さて、どうしようかね」

人間体に戻った男は、ふうと一息つきました。


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