過去ログ - 小日向美穂「Shabon love」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/08/15(月) 10:37:43.39 ID:x4B9mMvI0
近くの公園に出て手頃なベンチに座った。ピンク色のお弁当箱を出すとそれだけで『おおっ!』と言うプロデューサーさんが面白かった。蓋を開けて配置が崩れてないことにほっとする。
「おおー、オムライスか。うまくできるもんだなぁ」
「響子ちゃんに手伝ってもらったんです」
響子ちゃんには『私が手伝ったことは言わないこと!美穂ちゃんが1人で作ったことにするんだよ?』って言われたけど…えへへ。やっぱり大事なことだから。
「そっか、響子先生は厳しかったか?」
「そんなことないですよ。優しく教えてもらいました!今度プロデューサーさんも一緒に教えてもらいませんか?」
「え?あー…ふふふ、美穂、俺が意外と料理できること知らないな?」
「え?そうなんですか?」
「ああ。大学の時一人暮らししてたからな。お世辞にもうまいとは言えないが、ある程度はできるぞ」
そうだったんだ…。プロデューサーさんの新しい一面を知ることができて嬉しかった。
「まあもちろん響子の料理の腕にはかなわないけどな。…なあ美穂、そろそろ食べていいか?」
プロデューサーさんが待ち切れないように言った。
「はいっ。ぜひ…」
「うまそうだよ、ほんとに。じゃあいただきます」
「め、めしあがれ」
オムライスが口に運ばれるのを固唾を飲んで見守る。
「うん、うまいっ!うまいぞ、美穂!」
「そ、そんなっ。大げさですよ〜」
そう言いつつ口元が緩むのを止められなかった。その後もプロデューサーさんはたくさん褒めてくれて幸せだった。
「早起きして作ってくれたんだよな…うんうん」
「プロデューサーさんが喜んでくれて、嬉しいです…」
「美穂も食べな。うまいぞ〜」
まるで自分が作ったかのように勧めてくるプロデューサーさんに思わず笑ってしまう。
「えへへ……はむっ。…うん、おいしい」


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