276:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 22:41:26.23 ID:qsBzmbI/0
「ただいま」
誰もいない家に向かってそう言う。
あたりまえだけど、返事は、
277:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 22:42:29.54 ID:qsBzmbI/0
一秒ごとに聞こえるはずの針の音が、やけにゆっくりと聞こえる。テーブルには、特に会話はない。
時計に目をやる。一瞬止まって見える。クロノスタシス。
「……何か、あったの?」
278:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 22:43:26.19 ID:qsBzmbI/0
部屋には、また時計の音だけが響く。
さっきまで聞こえていた笑い声は遠ざかっていった。今はもう聞こえない。
イチと目があう。イチが頷く。俺も頷く。たぶん、お互い意味はない。
279:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 22:44:07.75 ID:qsBzmbI/0
つづく。
280:名無しNIPPER[sage]
2016/08/26(金) 23:17:22.34 ID:0pg75j1Q0
おつ
281:名無しNIPPER[sage]
2016/08/27(土) 18:18:34.92 ID:CtsKF/6aO
たまらんなあ、この雰囲気
282:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 00:18:52.56 ID:ilA7zgD60
すみません……
用事があって時間が取れないので、更新はまた明日にします。
283:名無しNIPPER[sage]
2016/08/28(日) 07:34:36.51 ID:3HEetugtO
うむ
さあここからどうスレタイ回収に向かうか
284:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 23:20:13.24 ID:ilA7zgD60
次の日。
昨日は夜遅くまで遊んでいたというのに、それでも朝早くからみんな集まっていた。
いつも通りお喋りしたり、ゲームしたり、笑ったり。
285:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 23:21:12.54 ID:ilA7zgD60
昼を少し過ぎた頃、全員で駅に向かう。
みんなほとんど手ぶらだったが、ムギちゃんだけは、大きな水色のキャリーバッグを運んでいた。
懐かしい。
286:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 23:22:13.22 ID:ilA7zgD60
道路の脇に、軽トラが停車した。軽トラなんて、この辺りではあまり見ない。
ムギちゃんが手を振る。運転席の扉が開いて、人の良さそうなおじさんが出てきた。目元が乙坂父そっくり。
ねえちゃんが近寄って行って、何か話し始めた。
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