過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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10:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:22:27.43 ID:Yu37ZZYbO
ぼくは煙突から飛び出し、出来る限りのスピードでバイキン城へ飛んだ。
辺りはだんだんと暗くなっていき、黒く厚い雲が空を覆い始める。
足下の花畑はごつごつとした岩場に変わり、湿気がまとわりつくようになった。

そして、ぼくは遠くのがけの上から、太く煙が上っているのを目にすることになる。
そのがけには、大きくそびえ立っていたはずのバイキン城が瓦礫の山になっていた。
崩れた城の中で、大きな黒い影が動き回っている。


「ばいきんまん!」


ぼくはもっとバイキン城に近づいて、彼の名を叫んだ。
すると、黒い影がぼくに気がついたようで、ゆっくりと振り返る。
闇をまとったように黒ずんだ影は、ばいきんまんが作ったメカだった。
メカの頭にくっついた大きな二本の触覚は、ダダンダンと似ている。
けれど、目の部分が赤く光り、邪悪な心に支配されているように見えた。
バイキンUFOに備え付けられているより大きなハサミが、両手の代わりにつけられていた。


「ばいきんまん!中にいるの!?」


ぼくがもう一度呼びかけると、メカの外についた大きな拡声器から、彼の声が聞こえた。


「アンパンマン!なにしに来たのだ!」

「ドキンちゃんから聞いたんだ。君が大変なことになってるって」

「おれさまは別に、助けて欲しくなんか」


その時、ばいきんまんの声を遮るように、メカが腕を大きく振った。
そしてぼくに狙いをつけて、ハサミを勢いよく閉じる。
すれすれの所でよけれたけど、いつものバイキンメカよりも圧倒的に速く、よけるだけでも大変だった。
その後も、右から左からハサミがぼくを襲い、彼がいるはずの操縦室へ辿り着くことができない。


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