過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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29:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:50:50.02 ID:Yu37ZZYbO

「あれ、アンパンマン?」


ついに姿が見えるくらいになった時、人影がぼくに声をかけた。
ホラーマンは怯えてぼくの背中にしがみついていたけど、その声を聞いてひょっこり顔を出す。
ぼくたちの前に現れたのは、カレーパンマンとしょくぱんまんだった。
しょくぱんまんが驚いたように、ぼくに声をかける。


「なにしてるんですか?こんなところで」

「あ、後ろにいるのホラーマンじゃねぇか!」

「なんですかもう、驚かさないで欲しいですね〜」

「驚いたのは俺たちの方だぜ。一体なにしに来たんだよ?」

「あのね、ぼくたちジャムおじさんに教えてもらってここにきたんだけど」

「……ジャムおじさんに?」


二人は怪訝そうな顔をして、ホラーマンの方を見た。


「まぁ、アンパンマンはともかく、なんでお前までいるんだよ」

「なんてひどい。私だってちゃんとした理由があってここにいるんですね〜」

「理由とはなんなんですか?」


しょくぱんまんがホラーマンではなく、ぼくの方を見て問いかけるので、ホラーマンはちょっといじけているみたいだ。


「ホラーマンは、ぼくのためについてきてくれているんだよ」

「アンパンマンのためにか?」

「そうなんですね〜。わたくしピンチを救うヒーローなんですね〜」

「この島に来なければいけないようなことが、なにかあったのですか?」


パン工場を離れている二人は、ばいきんまんに起こったことをまだ知らない。
ぼくは、あの日のことを簡単に説明した。
深く説明する勇気はまだなかった。


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