過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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30:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:51:53.75 ID:Yu37ZZYbO

「まさかばいきんまんが……大変でしたね」

「まぁ……元気出せよ」


二人は落ち込むぼくを励ましてくれた。
一気にどんよりとする空気に、ホラーマンが割ってはいる。


「でもですね!この状況を変えられる方法を、私は知ってるんですホラー!」

「はぁ?どういうことだよ?」

「それは、かくかくしかじか」


手短に説明するホラーマンを、さっきよりもうさんくさそうに、二人は見ている。


「理の本〜?そんな話聞いたこともねぇぞ」

「私も聞いた覚えはありませんね。なにか勘違いしてるんじゃないですか?」

「でも、ホラーマンが王子さまのころ、死んじゃったときに神様に聞いたんだって」

「アンパンマン……それ、本当に信じてるわけじゃありませんよね」

「で、でも、ジャムおじさんも本のこと知ってて、この島に手がかりがあるって教えてくれたんだよ」


ジャムおじさんと言った瞬間に二人は表情を変えて納得したようだった。
やっぱりジャムおじさんはすごいな、なんて思ってるぼくの横でホラーマンがプンプンしている。


「ジャムおじさんが言ったんなら本当なんだろうな」

「ええ、きっとそうですね」

「ホラー!この差は一体なんなんですかね!
わたくしそんなに信用されてないんですか?」

「まぁ、ほとんど信じられるところはねぇな」

「ホラー……」

「ホラーマン、ぼくは君のこと信じてるよ?」

「うっうっ、アンパンマンだけなんですね〜。アンパンマンこそヒーローの鑑ですホラー」

「はいはい、いいからお前らもこっちに来いよ。手がかりを探してるんだろ?」

「二人はなにか知ってるの?」

「さぁ……どうなんでしょうね。でも、手がかりがあるとするなら、この先の学校にあると思いますよ」


そういえば二人は学校に給食を届けに行ったんだっけ、といまさら思い出した。


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