過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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33:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:55:34.23 ID:Yu37ZZYbO

「わー!本物のアンパンマンだ!」

「カレーパンマン!わたしアンパンマンと遊びたい!」

「しょくぱんまんも一緒に遊ぼ!」

「隣の骨みたいな人は誰?」

「ぼくお腹が空いたよー!」


こどもたちは、ぼくたちを囲んで大きな声ではしゃぎだした。
みんな見たこともないような服を着ていたし、こんな森の奥に住んでるけど、とても元気がよくて、街のこどもたちと少しも変わらなかった。
ぼくの隣で、興味をもってもらえたホラーマンも、満足そうにしている。
ぼくたちはそでやマントを引っ張られながら、呼ばれるがままに校舎の中へと向かった。
しょくぱんまんはこんな状況に慣れているらしく、こどもたちを落ち着かせて、校舎の奥へと歩いていった。
校舎の中は、写真やトロフィーが飾られていたり、赤い魚が大きな水槽を泳いでいたり、街の校舎とは全然違っていた。


「ねぇ、しょくぱんまんはどこに行ったの?」

「あいつなら、給食の準備に行ったんだよ。もうすぐお昼だからな」


カレーパンマンが指をさした方向には、時計のようなものがあった。
しかし、数字も針の形もめちゃくちゃで、正しい時を刻んでるようには見えない。


「あの時計って壊れてるんじゃないかな?」

「んー、まー、そうだな……。
ま、そんなことより、せっかく来たんだから遊ぼうぜ!
アンパンマンが遊んでくれたらみんな喜ぶぞ〜」


こどもたちは、ぼくの方をキラキラとした瞳で見つめた。
断ろうと思うはずもなく、ぼくは頷いた。
その瞬間、こどもたちから歓声があがる。


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