過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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53:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:25:02.01 ID:Yu37ZZYbO

「みんな!どうしたの!?」


ぼくはこどもたちの方へと駆け寄った。
みんなは地面に倒れて、ぐったりとしている。
意識があまりはっきりしていないようで、眠そうな目でぼくを見た。


「ごめんね、アンパンマン……僕たち、あんな魔神がいるなんて知らなかったんだ……」

「それはもう大丈夫だよ。みんなのおかげで倒せたから。
だからしっかりして!」

「ごめんね……この姿だと力が足りなくて、石の力を使うとすぐ眠くなっちゃうんだ……」

「眠いだけなんだね?どこか怪我したわけじゃないんだね?」

「うん……だけど……」


その時、ぼくたちの前にカレーパンマン達が現れた 。


「アンパンマン!こんなところでなにしてるんだ!」

「こどもたちになにをしたんです!」


二人は怒りながら、ぼくの方へ近づいた。
事情を説明しようとするぼくを遮って、こどもたちは一生懸命声を出す。


「アンパンマン……!はやく理の石を捨ててきて……!
僕たちが眠ると、またこの島は元通りになってしまう……!」

「理の石……?あの祠にあった石のことか!」

「アンパンマン、それを返して下さい。こどもたちを死なせたくはないでしょう?」

「その石が無くなると、この島は消えちまうんだ!
こどもたちも消えてなくなるんだぞ!
それでもいいのか!?」

「そんな……この石さえなければ、こどもたちは元の世界に帰れるんじゃ……」

「アンパンマン、わたしたちはちょっとだけ嘘をついていたんですホラー。
本当はカレーパンマンの言っていることの方が正しいんです」

「じゃ、じゃあ、一体どうしたらいいの?」

「アンパンマン、お願いだからその石を捨ててきて……!
消えてしまったとしても、僕たちはもう、こんな島に閉じ込められていたくない……。
運命から逃げ続けたくないんだ……!」


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