過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
↓
1-
覧
板
20
58
:
オータ
◆aTPuZgTcsQ
[sage]
2016/08/23(火) 16:31:49.68 ID:Yu37ZZYbO
ふっと呟いたぼくの前に、カレーパンマンとしょくぱんまんが飛んできた。
二人は気まずそうな顔をして、ぼくに頭を下げる。
「ど、どうしたの?」
「ごめん!アンパンマンが正しかったんだな。
俺たちはなにも分かってなかったよ」
「ええ……私たちの判断は、あの子達を苦しめていたようですね。
私たちだけでは、あの子達を救うことは出来なかった……」
「二人とも……」
うつむく二人に、ぼくはさっきの声を思い出して言った。
「こどもたちは、二人の給食が美味しかったって言ってたよ。
遊んでくれてとっても楽しかったとも言ってた。
だから、ぼくたちはあの子達を苦しめてはいないんじゃないかな。
きっと無駄な時間なんてなかったんだと思うよ」
「でも……」
「ぼくね、カレーパンマンとホラーマンを見て、すごいなって思ったんだ。
二人が声をかけると、こどもたちがものすごく楽しそうにしてたから、羨ましかった。
しょくぱんまんもお玉を持ってるのに、ぼくたちを追いかけたりして、ぼくまで楽しかったよ。
三人ともすごいなって、本当に思ったんだ」
「アンパンマン……。
でも私たちは、あなたに全てを押し付けてしまったんですよ。
つらい判断だったでしょう……」
ぼくはしょくぱんまんに笑って、自分にも言い聞かせるように言った。
「きっと誰かがやらなきゃいけないことだったんだよ」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
107Res/140.59 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1471932457/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice